第8回マリンナレッジサークル開催報告

開催概要

■開催日時:平成27年8月28日(金) 16:00~18:00
■会場:一般社団法人寒地港湾技術研究センター 会議室
(札幌市北区北11条西2丁目2番17号 セントラル札幌北ビル5階)
■プログラム:
・講演(16:00~17:00)片石圭介氏(復興庁交付金班)
 演題「東日本大震災のこれまでとこれから」
 ~岩手県大船渡市での被災と震災復興の経験から~
・意見交換(17:00~17:20) 
・積丹アクションのアイデア説明と意見交換(17:20~18:00)

片石圭介氏 講演概要

kouen
○大船渡市での経験(応急対応)
水産庁から大船渡市へ出向中に東日本大震災で被災した経験から、ライフラインの確保、応急対応のあり方、緊急避難場所としての漁船の活用などについて報告された。

○大船渡市での経験(復旧・復興)
大船渡市における1年間の復旧・復興に携わった経験から、地域特性に合わせた復旧・復興の方針の考え方、要望要求のとりまとめでの工夫などについて報告された。

○復興庁(現在の出向先)における仕事

積丹アクションのアイデア説明と意見交換

koukan
NPO法人マリンネットワークでは、水産資源状態が極めて厳しい北海道日本海沿岸において、サステナブルな漁村地域のためのアイデアを検討するため、積丹地域をモデルとした「積丹アクション」のアイデア(素案)を作り、参加者と意見交換しました。
地元が取り組めるアイデア(案)を示し、主な意見は以下の通りです。

・大型のホッケが少なくなっている。過大にとりすぎではないか。その結果、小さいホッケが出回っているので、ますます資源が少なくなると思われる。
・未利用魚はすり身など食べやすい加工品を作る
・地元に団体客が来ると、同じサイズのものを提供しなければならず、難しくなっている。
・ウニ丼が人気だが、ウニの量と価格設定が不明確。剥く量がクリティカルパス。
・ナマコは漁港水面を活用して取り組みやすい。他、岩のりなど
・NPOは行政ができないことをやっていく。頑張っている人を応援したい
・技術開発された磯やけ対策があまり使われていないと思う
・コンブを増やすとウニも増える
・資源の持続性のためには海に栄養を与える必要がある
・飲食店など、複数の魚から選べるスタイルがいいのではないか
・岩のりは寒い時期しか採れない。水試と協力して岩につきやすい岩のりを作っている