平成28年5月21日(土)に、NPO法人マリンネットワークの平成28年度総会及び講演会、交流会を開催致しました。たくさんの方々にご参加、ご協力を頂き、無事開催できましたことお礼申し上げます。以下、内容に関しましてご報告致します。
平成28年度 NPO法人マリンネットワーク総会・講演会・交流会 報告
1.NPO法人マリンネットワーク総会
日時:平成28年5月21日 14:00~14:30 開催場所:TKPガーデンシティ札幌駅前
正会員数総数118名(個人92,法人26)のうち,出席者73名(うち委任状出席者49)で,正会員数の1/2以上の出席をいただいたので,総会が成立しました. 片石理事長が議長に選出され, 4つの議案について審議をしたところ,原案通り異議なく可決されました.
2.講演会
日時:平成28年5月21日 15:00~17:15 開催場所:TKPガーデンシティ札幌駅前
■講演
○⽥村真⼸ ⽒ 「浜の活⼒再⽣プランによる漁村地域の活性化」(資料はこちら)
水産庁が推進する「浜の活力再生プラン」の政策上の位置づけ、取り組みの具体例を紹介いただきました。また浜の機能再編を図るため広域浜プランの策定を進めており、今年度は全国で50地区程度作られる予定とのことでした。さらに、浜プラン関連施策(平成28年度予算)、広域浜プラン関連施策(平成27年度補正)、漁村活性化施策の紹介をいただきました。
【講師略歴】田村真弓氏(⽔産庁漁港漁場整備部防災漁村課 課⻑補佐)
平成17年東京⼤学⼤学院⼯学系研究科修了、同年農林⽔産省⼊省。⼊省後は⽔産庁漁港漁場整備部計画課、防災漁村課等で勤務。漁港整備や漁村振興の業務に携わる。平成24年4⽉、国⼟交通省東北地⽅整備局に出向。東北港湾の復旧・復興に携わる。平成26年4⽉より現職。
○松尾優⼦ ⽒ 「苫⼩牧漁業協同組合との取組」(資料はこちら)
北海道胆振地域の水産物の輸出可能性に関する研究についてお話しいただきました。苫小牧漁業協同組合のホッキガイを香港の寿司店と個人宅にサンプル輸送して、購入者からの評価、要望、問題点などを紹介しました。さらにマツカワカレイ(活)の固形酸素発生剤を使用した長時間輸送による輸出の可能性と課題を、実験により明らかにされました。
【講師略歴】松尾優子氏(国⽴⾼専機構苫⼩牧⼯業⾼等専⾨学校准教授)
平成15年北海道⼤学⼯学研究科修⼠課程修了後、札幌市役所に勤務。平成21年海上⾃衛隊(施設幹部)へ転職、平成23年8⽉から現職。
■トークセッション
16:00~17:00 「漁村地域の活性化を産学官⺠連携ですすめよう〜浜の活⼒再⽣プランや北海道マリンビジョンの推進とともに〜」
スピーカー ⽥村真⼸⽒,松尾優⼦⽒,⽚⽯温美
コーディネーター 遠藤 仁彦⽒(NPO法⼈マリンネットワーク理事)
遠藤のコーディネートにより、3名のスピーカーとフロアーの参加者が一つになり、漁村地域の活性化に向けたポイントは何であるか、行政はどうかかわるべきかなど、活性化について掘り下げた議論を行いました。3人のスピーカーの結論は、人(キーパーソン)、熱意、連携が重要となりました。参加者からは、浜のモチベーションの原動力が人であること、経済活動の活性化、儲かる漁業への体質改善、行政の積極的なかかわりの必要性などが意見として出されました。また漁業再編など根本的な課題についても意見が出ました。打ち上げ花火的ではない、地道な活動を継続することが重要だと感じました。
■NPO法人マリンネットワークの活動報告
17:00~17:15 片石理事長が、平成27年度の活動報告をしました。(資料はこちら)