title

平成30年5月13日(日)に、NPO法人マリンネットワークの平成30年度総会及び講演会、交流会を開催致しました。道内外からたくさんの方々にご参加、ご協力を頂き、無事開催できましたことお礼申し上げます。以下、内容に関しましてご報告致します。

平成30年度 NPO法人マリンネットワーク総会・講演会・交流会 報告

1.NPO法人マリンネットワーク総会

日時:平成30年5月13日 14:00~14:30
開催場所:TKPガーデンシティ札幌駅前(アパホテル札幌駅前)

正会員数総数107名(個人81,法人26)出席者66名(うち委任状出席者43)よって、出席者が正会員数の1/2以上の出席をいただいたので,総会が成立しました. 片石理事長が議長に選出され, 6つの議案について審議をしたところ,原案通り異議なく可決されました。
総会資料はこちらです

Photo1

2.講演会

日時:平成30年5月13日 15:00~16:00
開催場所:TKPガーデンシティ札幌駅前(アパホテル札幌駅前)

■講演
40分という短い時間に、北海道が進めている水産物輸出に関する話題、漁業の現場で活躍する女性を支援するハマドンナ(ハマ+マドンナ)の活動紹介をいただきました。

○山口知子氏 「水産物輸出の現状と浜の女性応援隊の活動について」(資料はこちらです

Photo2
1.水産物輸出の現状
道内港からの水産物・水産加工品の輸出状況は、輸出金額は2015年の689億円まで右肩上がりで推移し、2016年から少し落ち込んでいる。中国、香港、米国の3国向けで輸出金額の8割を占める。品目別(2017年)では、ホタテ貝(326億円)、ナマコ(114億円)、サケ・マス(47億円)の3魚種で約9割を占める
日本全国からのホタテ貝の輸出傾向として、近年、冷凍両貝の中国向け輸出が急増し、同様に活、生鮮、冷蔵の輸出も増加。道産ホタテの道外港からの輸出金額は264億円(2016年、北海道推計)。今年は北海道オホーツクの生産回復と、輸出先である米国の生産増のため、米国向けの輸出が減少すると想定され、内販に力を入れると聞いている。
・道内のサケ生産と道内港からの輸出について、サケ生産量は減少傾向にあり、輸出量・金額とも近年(平成27年以降)減少している。現在は輸出先販路確保のための輸出を行っている状況。日本全体でみると、生産量より輸入量が大きい。
・道産食品の輸出目標を平成35年に1,500億円(道内外港合わせて)

2.浜の女性応援隊(ハマドンナ)について
・平成27年に、水産林務部水産局、振興局女性職員を中心に結成(現在52名(うち男性13名)。浜の女性の元気や女性の力によって、浜を明るく元気にしたいという思いから、取り組み内容は、イベントなどのお手伝い、勉強会開催、研修会開催、情報発信)。
・女性漁業者の現状や意識についてのアンケート調査を行ったり、女性漁業士とともに活動も行っている。

【講師略歴】
北広島市出身。北海道庁入庁後、留萌支庁水産課を振り出しに水産部局で働き、現在は、国内消費や輸出対策などを担当。平成27年に、浜の女性たちの思いを実現するお手伝いがしたいと「浜の女性応援隊(ハマドンナ)」を立ち上げ、活動を続けている。

■意見交換(コーディネーター 遠藤 仁彦⽒(NPO法⼈マリンネットワーク理事))
○浜での女性の活躍について(遠藤理事)
-お魚祭りや昆布祭りのほか、いま取り組みを進めている渚泊では女性の力がなければ進められない。(歯舞漁協 中村参事)
-日頃から、地域の魚食普及に取り組んでいるのに加え、漁協の事業でもかかわっていただいている。ホッキまつりではハマドンナに手伝っていただいた。(苫小牧漁協 赤澤部長代理)
ほか、ハマドンナは知っていたけど、活動内容は知らなかったという意見もありました。

全振興局にあるのか(遠藤理事)
-すべてにできているが、振興局によって差があり活動ができていないところもある(山口講師)

○輸出の関係で、1)漁獲量に変動があるので、長期的な調査や対策が必要ではないか 2)北方4島の振興で、水産養殖の推進が1つの施策になっているが、北海道の漁業に悪い影響がないようにお願いしたい(佐伯会長)
-北海道でもご質問の2点について重要性を認識し、対応を考えている。(山口講師)

Photo3 Photo4

Photo5 Photo6

Photo7

■NPO法人マリンネットワークの活動報告
片石理事長が、平成29年度の活動報告をしました。

総合司会 折谷久美子氏(NPO法人マリンネットワーク理事,NPO法人スプリングボード・ユニティ21理事長)

Photo9 Photo10