マリンネットワークは漁村地域とその他の地域との交流・連携をコーディネートします

下記の通り,第18回マリンナレッジサークル(漁村勉強会) in 南かやべ を開催しましたのでご報告します

1.講演会
日時:2024年3月9日(土) 14:30~17:00
会場:南茅部総合センター 講堂(函館市川汲町1520番地4)

①開会挨拶 南かやべを取り巻く環境  片石 温美(NPO法人マリンネットワーク理事長)
②講演1  「北海道開発局のブルーカーボンの取り組み」
早川 哲也氏(北海道開発局港湾空港部港湾計画課長)
③講演2  「フードライターから見た,南茅部の浜の魅力と課題」
小西 由稀氏(フードライター)
④意見交換
⑤閉会挨拶 高谷 大喜(NPO法人マリンネットワーク副理事長)

参加者約80名のうち,地元の漁業関係者約30名の参加をいただきました.

片石理事長のあいさつの後,早川講師からは,北海道開発局でのブルーカーボンの取組例として,釧路港島防波堤背後盛土上に創出した藻場の状況,CO2吸収量の算定結果をご紹介いただき,藻場の吸収係数が森林の2.4倍あったことを報告していただきました.更に,Jブルークレジットに認証された,えりも町,利尻富士町のブルーカーボン事業における調査,CO2吸収量の算定方法について紹介いただきました.小西講師からは,真昆布の魅力とともに昆布を取り巻く世界的傾向として,各国の料理人たちが昆布を含むUMAMIを認知し,料理にDASHIを使っていること,スーパーフードとして昆布(海藻)が着目され,活用が広がっていることをお話しいただきました.最後に,真昆布産地の皆さんに向け「昆布pride」を持とうと,エールが送られました.


2氏の講演の後,片石理事長と高谷副理事長がコーディネーターとなり,短い時間ではありましたが様々な意見交換がなされました.
写真左)南かやべ漁協大船青年部の高谷部長から早川講師へブルーカーボンに取り組む体制について質問
→早川講師からえりもの取組事例では自治体や漁業者がそれぞれの役割を果たし,地域で一体的に取り組んだこと,そして関心を持つ企業も関わって取組を進めることでクレジット販売にも有利になる可能性があることなどお話しいただきました.
写真中央)株式会社五島軒の若山代表取締役社長からコメント「製造業が昆布の消費拡大に関わっていく役割があると思う.通常,カレーは牛のブイヨンから作られるが,遺愛高校の学生から地元の食材を使ったカレーを作らないのかと提案をうけ,昆布だしで作ってみたところ,美味しいうえにコストも低減できることがわかった」と経験をお話しくださいました
写真右)南かやべ漁協中村専務からは,「真昆布資源の増加にクレジットが活用できると思うので,函館市と連携を取りながら取組みを始めている」ことをご紹介いただきました

元北大総長 佐伯先生:ブルーカーボンの取組が素晴らしいものであるということを示すために,効果をしっかりと出す,そのためのデータを蓄積することが重要だとの進言をいただきました.そのほか,北ガス,建設コンサルタントの方などから幅広い意見がありました.最後に,函館市南茅部支所長の池田様より,ブルーカーボンに取り組むこれまでの経緯や昆布に関する調査研究など現状とともに,函館市において新年度からブルーカーボンの調査がスタートするなど,地域を挙げて取り組んでいきたい旨のお話をいただき,勉強会を締めくくりました.終わりに,高谷副理事長から参加して下さった皆様へのお礼のあいさつが述べられました.

2.懇親会
会場  ホテル函館ひろめ荘
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南茅部支所長の池田様より,開会と乾杯のご挨拶をいただきました.25名の参加をいただき,交流がなされました.

 

3.現地見学会
日時  2024年3月10日(日)10:00~12:00
見学場所 縄文文化交流センター,昆布加工施設

最後に,今回のマリナレ(漁村勉強会)を開催するにあたり,函館市南茅部支所様.ひろめ荘様,縄文文化交流センター様,地元の高谷副理事長,折谷理事ほか,マリンネットワーク会員の皆様には多大なご協力をいただきました.ありがとうございました.

参加者の皆様に,ブルーカーボンや南かやべのコンブについてアンケートをお願いしました.結果はこちらです.

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